社長ブログ

2017.04.01

雨漏り補修

屋根塗装工事で雨漏りは止まりません

 

 

 

当地は積雪地ということもあり、屋根材は亜鉛めっき鋼板、通称トタン屋根が多くを占めます。

この素材は金属なので、やはり錆びます。

美観の維持と屋根を長く保たせる目的で、10年スパン程度で塗り替えを行うことが一般的です。

 

写真は築40年の鉄骨造の建物です。

昨年3回目の屋根塗装を行ったそうで、いい艶具合です。外観目視では何も問題がないように見えます。

ところが、どうして弊社がこうして調査しているかというと、雨漏りが発生しているのです。天井のあちこちに。

施工した塗装業者は「塗装すれば雨漏りは治る」と言っていたそうですが、結果はこの通り。

 

塗装と防水は似たような工事と思われますが、まるで違う目的ですし、施工内容もまるで別です。

雨漏りしている建物を塗装工事のみで回復させることは出来ません。

 

そもそもトタン屋根の雨漏りは、屋根表面の劣化とは限りません。

下地の防水層であるアスファルトルーフィングの機能低下が主な原因です。

屋根材は所詮金属を加工したものなので、それ自体で防水性能を発揮するのは困難です。

防水性能は、下地の防水層に多くを頼ることになるのです。

このアスファルトルーフィング、新品のうちは貫通した釘にも強固に絡みつき防水性能を発揮しますが、経年の劣化により、性能が著しく低下します。

グレードにもよりますが、12年から15年程の耐久性です。

 

と言うことは、この建物に屋根塗装してよかったのでしょうか?

 

やはり、葺き替えかカバー工法で改修するべきでした。

表面処理で解決できない以上、当然の結論です。

 

昨年数十万円をかけて塗装したピカピカの屋根。1年も経たずに貼り替えを提案するのは心苦しくもあります。

が、雨漏りを解決するには方法は1つしかないのです。

 

「塗装屋は塗るのが仕事」

確かにそうですが、プロとして建物の現状を正確に把握し、顧客の要望に応えるのが何より重要です。それは、せっかくの仕事を捨てることになっても、です。

 

専門工事業者として、改めて姿勢を正した出来事でした。

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