「保証書」より大切なもの──確かな業者選びの指針
社長ブログ
はじめに
外壁や屋根の塗装は、住まいを長く守るための大きな投資です。
費用も決して小さくはありませんから、「長期保証」という言葉に安心感を覚える方が多いのは当然です。
しかし、保証書が本当に期待どおりの安心を提供してくれるのかを、今一度ご確認いただきたいと思います。
1. 保証書の盲点
塗装工事の保証書には、必ずと言ってよいほど免責事項が記載されています。たとえば次のようなものです。
•天災・異常気象
•建物自体や下地に起因する不具合
•結露・サビ・クラック・シーリングの破断
•経年劣化やチョーキング など
こうした項目の多くは、実際の主なトラブル原因と重なります。
結果として、保証が適用されるケースはごく限定的です。
実際のトラブルは免責事項によって保証されないことが殆どです。
保証書は「万全の守り」ではなく、条件付きの部分補償にすぎないことをぜひ知っておいてください。
2. なぜ長期保証を掲げる業者が多いのか
先日もあるお客様に見積書を提出後、このようなお電話をいただきました。
「他社さんでは20年保証してくれるそうです。すみませんがその会社さんと契約することにしました」
業者が長期保証を前面に出すのは、「保証=安心」というイメージが受注につながるからです。
ところが、保証内容を具体的に尋ねると要点を説明できない業者も少なくありません。
「期間の長さ」だけで判断せず、「内容の具体性」を確認することが不可欠です。
3. 本当に重視すべき三つの基準
基準
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確認ポイント | 理由 |
施工実績と評判・資格
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地元での施工年数、口コミ、OB施主へのヒアリング
建設業許可 |
長年地域で選ばれているかどうか、
公的お墨付きがあるかは最大の信頼指標 |
施工管理の透明性
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事前診断の詳細、日々の工程報告、写真共有の有無 | 工事の「見える化」ができる会社ほど品質を担保できる |
アフターサポート体制
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定期点検の制度、緊急連絡窓口、迅速な対応履歴、
工事総合保険の加入 |
工事後こそ安心を提供できる仕組みが不可欠 |
これらは保証書の有無よりも、長期的な安心を左右する要素です。
4. お客さまにお願いしたいこと
1.保証内容を必ず書面で確認する
2.わからない点は納得できるまで質問する
3.施工実績やサポート体制を複数社で比較する
特に「何かあったとき、すぐ駆けつけてもらえるか」という視点で業者を評価してください。
地元で長く事業を続けている会社には、逃げ場がありません。その姿勢こそが大きな保証になります。
5. 私たち北日本外装株式会社の姿勢
•免責事項も含めた保証内容を事前に丁寧にご説明します。
•施工中は進捗をご報告します。
•施工後写真付きの完了報告書を提出。その後も定期点検に伺い、万一の際は迅速に対応します。
「保証書があってもなくても、困ったときには必ず来てくれる」──そう感じていただける会社でありたいと考えています。
おわりに
保証書は大切な判断材料のひとつですが、それだけで施工会社を選ぶのは危険です。
どうか「書類より人」を見てください。
私たちは、ご家族がこれからも安心して暮らせる住まいを守るために、誠実な提案と確かな施工、そして顔の見えるアフターサポートをお約束します。
北日本外装株式会社
代表取締役 菊池 裕悟