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零細建設業創業者の君へ

 

 

20年間生き延びる為の処方箋 その一

当社はまもなく設立20年を迎えます。

20年前の冬、生家の10畳間で一人商売を始めました。

看板もお金も人脈も道標も無い中(明確な目的もなかったかも?強いて言えば食べていくこと、かな?)とりあえず歩き始めたんです。

 

突然ですが、会社の寿命って考えたことがありますか?

国税庁の数字によると、ベンチャー企業が10年続く確率は6.3%。およそ16社に1社しか生き残れません。そして、20年続く会社となると0.4%。250社に1社です。

奇跡的に、当社は今ここにいることになります。

 

振り返ればあっという間の年月ですが、当然、平和ばかり続いた訳はありません。

いや、先に書いた通り、ここにあるのは奇跡です。

実際、日常は存続を含めたピンチとの戦いなんです。

 

当社は運よく、ステークホルダーの皆さんに助けられ、今があります。

 

ここで、その御礼も兼ねて、これから創業しようと考えている方や創業したが毎日がキツイというご同輩、後輩の方々に向けて「生き延びる為の処方箋」と題してメッセージを送りたいと思います。

 

なんか大上段に構えているように見えますが、未だ零細企業の当社です(笑)。

これを読んでも、高級輸入車に乗って機械式時計をしめて輸入家具に囲まれたオフィスで派手なオーダースーツでカッコよく仕事。で、週末は仲間とジェットスキーやクルーザーで遊ぶ!と言うような成功者的生活は多分実現できません(笑)。

SNS上ではそんなイケてる若手経営者が溢れてますんで、どうぞそちらをご参考に。こちらはあくまで「生き延びる為の処方箋」ですので。

 

では始めます。

 

他人の言うことを聞かない!

 

独立する、自分で商売を起こす、と言うと様々なアドバイザーやコンサルタントが現れます。専ら勤めている会社の上司や同僚、その他勤め人の友人などです。

彼らはただで、いろいろなアドバイスをくれます。

「商売なんて甘いもんじゃない」

「お前には無理だ」

「その業界には先が無い」

「家族はどうする?」

「お前のためを思って言ってるんだ!」

「それでも万が一うまく行ったら、俺を高給で雇え」

等々。

 

こんなの,一切聞く耳を持ってはなりません。

だって、自ら事をなした事がない人間が、これからチャレンジする人間にアドバイスなんかできるわけがないじゃ無いですか?知らないことをわかった風に言うのって、傲慢です。

失敗しても、それ見たことか!で終わり。助けてくれることなんかありえません。

無責任な他人の意見に振り回されてはいけません。

 

プロの意見は聞く!

 

意見を求める場合、その道のプロに聞くのが鉄則です。

設立にあたっても商工会議所等を通じて司法書士、行政書士の先生に聞く。

会計も税理士に聞く。

トラブルは小さな芽のうちに弁護士に聞く。

 

もちろんお金がかかりますが、ここはケチる部分ではありません。

その道のプロが仲間として後方に控えてくれる安心感。これで堂々と本業で戦えます。

くれぐれもネットのいい加減な無料情報と、素人の知ったかぶり君に振り回されないように。

 

群れない!

 

独り立ちというほどですから、創業者は孤独です。

でも、ここで安易に群れてはいけません。

 

特に友人と共同で事業を起こすなんてのは地獄の始まりで、確実に友人関係は破壊されます。

孤独が耐えられないなら、そもそも独立はやめた方がいいですよ。

どうか組織内で、自らの活躍の場を創ってください。

 

接待なんかしない

 

昭和の時代の感覚は捨てよう。

客先を飲ませ食わせしなくては商売にならないなら、ビジネスモデルかマーケティングが間違っている。顧客には、ビジネスに付随するサービスで満足してもらおう。

そもそも酒を飲んでる余裕、あるの?

 

国家資格を取れ!

 

建設業だったら第一優先です。

芸は身を助けます。

 

建築士、施工管理技士、技能士等の国家資格を何が何でも1日も早く取得しよう。

お国が専門技能のお墨付きを与えてくれるんです。業界内では身分証明書であり、パスポートです。印籠であり、御札でもあります。

 

後に記す建設業許可取得にも直結します。公共工事の参入にも必要です。

繰り返します。最優先で取得しましょう!

 

客は、選べ!

 

「あなたのお客さんは誰ですか?」

この問いになんて答えますか?

「もちろんうちのサービスを買ってくれる人全部だよ」

こんな答えを言ってたら、相当ヤバいです。

 

広告を打つにも、ホームページを作るにも「ペルソナ」を設定しますよね。

典型的なユーザー像のことをペルソナと言います。

 

例えば、外壁塗装のお客さん(Aさん58歳)

・奥州市内で築20年の大手ハウスメーカー戸建住宅所有

・製造業管理職

・趣味はロードバイクとゴルフ

・奥さんと二人暮らし、お子さんは仙台の国立大生、白のラブラドールレトリーバーが愛犬

・自家用車は通勤用の黒のプリウスと奥様のお買い物用の白のアルファード

・塗装工事は単に綺麗になればいいのではなく、永く保たせたい。雨漏り対策等、家の健康診断も兼ねたプロの提案によるフルリフレッシュ工事を希望。

というような方が当社のペルソナです。

 

どうです?なんとなく余裕のある夫婦仲の良い明るいご家庭像を想像できませんか?少なくとも神経質そうな暗そうなイメージはありませんよね?

 

当社はこのような方にお問い合わせをいただき、お仕事をさせていただきたいと思ってます。実際、そのようなお客さんが多いのです。

 

「誰でもいい、買ってくれれば。どうせお金に色はついてないだろう?」

という方。

 

スタッフさんは大丈夫ですか?彼らの顔色はいかがでしょう?楽しく仕事している様子ですか?大事なスタッフさんを無駄に疲弊させていませんか?

例え受注残や資金繰が厳しくとも、原理原則は崩してはいけません。お客を選べるのは、社長だけです。

 

長文になってしまいました。

 

未だ下記のような項目があるんですが…。

もしご要望があれば、第二弾を投稿しますねw

ではでは。

 

・メンターを見つけろ

・あなたは何屋ですか?

・お金をかけていい物ダメな物

・貧乏でもお金を惜しむな 一万円札に火をつけられるか?

・借金しろ!

・財務に目を向けろ

・戦え!

・家は、買え!

・勉強だ!

・何よりもコンプライアンス!

・最初は悪人、儲かってから善人(笑)

・経審を読め!

・コンサル会社にご用心! 

・安易に売り上げを上げないで!

・スタッフさんは何よりも大事!

・何はなくとも建設業許可!

 

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